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養子縁組団体での経験

私たちは妊娠中養子縁組を視野に入れていました。
結局養子に出さない選択をしたわけですが、そこにたどり着くまで
2組の家族を可能性として考えていました。
今振り返っても息子を養子に出そうとしていたなんてと恥ずかしい思いで
私の後悔でもあります。
それで詳しい事はこのブログにも書かなかったのですが
今日はそれを少し書こうと思います。

1番最初に書類が送られて来た家族は私たちが以前8年住んでいた場所に住んでいる方達でした。
彼らには自分たちの子供の他に養子が2人、そのうちの1人はダウン症を持っていました。
何度か電話で話して話も進んでいたのですが
ある日お父さんからメールが来て
ダウン症を持つ小さな娘さんが急に容体が悪くなり救急に運ばれ小児糖尿病と判明した事が書いてありました。これから食事療法や注射でとても世話がかかるのでそこに赤ちゃんが来るのは無理と。
申し訳ないけれどこの話はなかったことにしてほしいと書いてありました。
養子縁組団体の方によるとまれなケースだったそうです。
ということでその養子の話は白紙に戻りました。

2組目の家族は私たちの州から遠い場所に住んでいて
自分たちの大学生の子供が2人と養子に迎えたダウン症の3歳児が1人。
電話で話を何度かしてとても良い人達と思い、息子も大事に育ててくれると思いました。
お母さんが「ダウン症の養女がどんな風に生活しているかみてほしい」とFacebookのページを
見れるようにしてくれて、そこには女の子の写真がたくさん載っていました。
ところが、私達が彼らを選んだ途端Facebookに息子を養子に迎える事
息子の名前の候補、そしてたくさんの洋服の写真などが掲載されたのです。
私たちはまだ最終的に決定していないプライベートなことを公にされた事に戸惑いました。
それに加えて、子供の名前さえ赤の他人が決めてしまうことにとても違和感を覚え
家族で話し合い息子は自分たちで育てることにしました。

そのことを養子縁組団体の方に連絡して「あなた達の団体がいなかったら私達は怖くて中絶の選択を選んでいたかもしれません。心から感謝します」と伝えました。
すると代表の方が「それは素晴らしい選択で嬉しく思います、向こうの家族も理解してあなたたちが幸せであるようにと言っています」と返事をくれました。
ところがその家族のお母さんは私達の気が変わったことを責める怒りの投稿をFacebookに載せたのです。コメントを寄せた人の中には「実際の親に育てられるのは喜ばしいこと」と書いてくれている人もいましたが、彼女は自分たちが幾らかお金を払わなくてはいけなかったこと。それが無駄になったことを書いていました。
養子縁組は紙にサインするまで決定ではありません。実際産んでから気が変わる人が半分はいると言われました。サイトには「もし気が変わったとしても養子を望む家族はそれも理解して大きな心で養子を待っています」と書いてあります。そして私たち家族にはその権利があるのです。
私達が話しをした家族は皆んな「以前養子縁組が無効になって悲しい思いをした」と言っていました。
それぐらい頻繁にあることなんだと思います。
養子縁組をサポートする方も「あなたたちのケースは早いうちから分かったから全然良い方です」と言っていました。でも彼女は私達が自分達で育てる選択をしたことがよほどショックだったのでしょう。
私たちはどうしても腑に落ちずそのことを養子縁組団体に相談しました。
すると「養子縁組は書類にサインして決まるまで第三者に話す事は禁じられています。夫婦2人で話し合うのがルールです。」ととても驚いて怒っていて厳重に注意するとのことでした。

私たちも彼らに申し訳ない気持ちはもちろんありました。でも自分の産む子供の人生なのです、誰だって最後まで悩むに決まってますよね。
そんなこんなで嫌な気持ちは残りましたが、主人の「もう彼らの事は忘れて息子が健康に生まれてくることだけを考えよう」と言う言葉に救われました。
でも私は今でももし息子があの家族へ行っていたらと何度も考えて怖くなります。
そして息子に対して、養子を少しでも考えたことへの懺悔の気持ちでいっぱいになるのです。


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by up-upnutella | 2016-12-06 15:34 | 養子 | Comments(0)

アメリカ在住。妊娠13週でお腹の子がダウン症と診断された私の苦悩と希望に満ちた道のり


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